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フリーアナウンサー 宇賀なつみさんの自分を幸せにする「機嫌のいい生き方」
2024.03.22


PEOPLE WITH ESSENCE OF ELEGANCE PEOPLE WITH ESSENCE OF ELEGANCE
フリーアナウンサー
宇賀なつみさんの
自分を幸せにする
「機嫌のいい生き方」

伝えたいことを“声”にする。
流暢で好印象、誠実さを感じるプレゼンテーションは憧れ。
新生活が始まる人たちも多いこの季節。

ゲストに迎えたのは、人前で話す、伝える
フリーアナウンサーとして活躍する宇賀なつみさん。
伝えたいことを“声”にする。
流暢で好印象、誠実さを感じる
プレゼンテーションは憧れ。
新生活が始まる人たちも多いこの季節。

ゲストに迎えたのは、
人前で話す、伝える
フリーアナウンサーとして
活躍する宇賀なつみさん。

“よく思われたい”
自分のことだけを考えていたのが
緊張の理由でした


宇賀さんのアナウンサー初仕事は、入社初日。
しかも『報道ステーション』の気象キャスターという大舞台。
聞くだけで足のすくみそうな当時の心境をこう振り返ります。

「これまでの人生で、あの日が一番緊張しました。
通常は入社してから3ヶ月ほどの研修を受けてからデビューとなるのですが、
入社前に報道ステーションの仕事が決定。
当時はまだ大学生でメディアへの出演経験もゼロだったので、
不安で仕方がなかったです。
アナウンサーデビューとなる当日、
あまりの緊張で気持ち悪くなる自分に定めた目標は
“とにかく、もどさずに生放送を終えること”でした(笑)」
宇賀さんのアナウンサー初仕事は、入社初日。
しかも『報道ステーション』の気象キャスター
という大舞台。聞くだけで足のすくみそうな
当時の心境をこう振り返ります。

「これまでの人生で、あの日が一番緊張
しました。通常は入社してから3ヶ月ほどの
研修を受けてからデビューとなるのですが、
入社前に報道ステーションの仕事が決定。
当時はまだ大学生でメディアへの出演経験も
ゼロだったので、不安で仕方がなかったです。
アナウンサーデビューとなる当日、
あまりの緊張で気持ち悪くなる自分に
定めた目標は“とにかく、もどさずに
生放送を終えること”でした(笑)」

『報道ステーション』本番直前、天気はまさかの大荒れ。
傘をさしても意味がないほどの横殴りの雨が降り、雷が鳴り……。
準備した原稿も雨で滲んでしまうという、それこそ大荒れのデビューに。

「顔も服も、あれこれと注意書きをした原稿もびしょ濡れ。
でも、ふと前を見ると、なんとか生放送を成功させようと、
私よりもびしょ濡れになって頑張っているカメラさんや照明さんたちの姿がありました。
そのとき、原稿を上手に読みたいとか、よく思われたいとか、
自分のことばかり考えていたことに気づいたんです。
カメラの向こうの何十万、何百万という人たちを想像するのではなく
“目の前にいるこの人たちに向けて頑張ろう”と決めたら、
すっと緊張が解けて気持ちが楽になったのを覚えています」
『報道ステーション』本番直前、
天気はまさかの大荒れ。
傘をさしても意味がないほどの
横殴りの雨が降り、雷が鳴り……。
準備した原稿も雨で滲んでしまうという、
それこそ大荒れのデビューに。

「顔も服も、あれこれと
注意書きをした原稿もびしょ濡れ。
でも、ふと前を見ると、
なんとか生放送を成功させようと、
私よりもびしょ濡れになって頑張っている
カメラさんや照明さんたちの姿がありました。
そのとき、原稿を上手に読みたいとか、
よく思われたいとか、自分のことばかり
考えていたことに気づいたんです。

カメラの向こうの何十万、何百万という
人たちを想像するのではなく
“目の前にいるこの人たちに向けて頑張ろう”と
決めたら、すっと緊張が解けて
気持ちが楽になったのを覚えています」


好印象に大切なのは
“演じないこと”

テレビを通しての自分の姿勢、言葉使い。
研修よりも実践で気付き、学ぶことが多かったと語る宇賀さん。
アナウンサーとしての経験から気づいた “好印象”に大切なこととは?

「誰かに見られると思うと緊張してしまい、
本来の力が発揮できなくなることも多い気がします。
私も新人の頃によく悩みました。
今、心掛けているのはよく見せようと思わずに
等身大、素直な自分で臨むこと。

そのために日頃から自身をベースアップしていくことは大切。
言葉選びや姿勢だけでなく、使ったものはすぐ片付けるといった
画面には映らない生活の部分も。
修正した方がいい、出来たら素敵と思うことは
すぐに取り入れて習慣になるまで継続。

普段からしていることなら、どんな場面でも
“そのままの自分”でいればいいだけなので無理がなく、
結果的に自然で好印象に映ることがわかりました」
テレビを通しての自分の姿勢、言葉使い。
研修よりも実践で気付き、
学ぶことが多かったと語る宇賀さん。
アナウンサーとしての経験から気づいた
“好印象”に大切なこととは?

「誰かに見られると思うと緊張してしまい、
本来の力が発揮できなくなることも多い
気がします。私も新人の頃によく悩みました。
今、心掛けているのはよく見せようと思わずに
等身大、素直な自分で臨むこと。
そのために日頃から自身をベースアップ
していくことは大切。
言葉選びや姿勢だけでなく、使ったものは
すぐ片付けるといった画面には映らない
生活の部分も。修正した方がいい、出来たら
素敵と思うことはすぐに取り入れて習慣に
なるまで継続。
普段からしていることなら、どんな場面でも
“そのままの自分”でいればいいだけなので
無理がなく、結果的に自然で好印象に
映ることがわかりました」

自分の心の声に
耳を傾ける“ひとり旅”

2019年に、10年間勤めたテレビ朝日を退社。
フリーランスのアナウンサーとしての道を選んだ宇賀さん。
そのきっかけをくれたのは“大好きな旅”だったといいます。

「20歳のときに“何か大きなチャレンジをしなきゃいけない”という衝動に駆られ、
親に借りたお金と自分のアルバイト代のギリギリのお金を持って
1ヶ月ロサンゼルスにホームステイをしたんです。
『地球の歩き方』1冊とバスの乗り放題チケットで、毎日自由に行けるところまで行くという生活。
自分のことを誰も知らない異国の地で、自由に行動できる開放感にはまってしまい、
ひとり旅をするようになりました。
フリーランスになることを決めたのは、ベトナムを訪れたとき。

街中で仕事しながら遊んでしまったり、昼間から寝転がったりしている
ベトナムの人たちから感じたのは、緩やかな時の流れ。
そんな街の様子を眺めていたら“自分の生き方を変える
タイミングなのかも”という心の声に気づいたんです。

東京という日常の中にいるときはタスクに追われ、
自分の内なる声に耳を傾ける暇がなかったのかもしれません。
勇気とか覚悟とかは必要なく、その瞬間にフリーランスになることを決意。
すごくシンプルに“誰に遠慮もいらない。
私の人生は、私だけのものなんだ”と思うことができました」



2019年に、10年間勤めたテレビ朝日を退社。
フリーランスのアナウンサーとしての
道を選んだ宇賀さん。
そのきっかけをくれたのは“大好きな旅”
だったといいます。

「20歳のときに“何か大きなチャレンジを
しなきゃいけない”という衝動に駆られ、
親に借りたお金と自分のアルバイト代の
ギリギリのお金を持って1ヶ月ロサンゼルスに
ホームステイをしたんです。
『地球の歩き方』1冊と
バスの乗り放題チケットで、
毎日自由に行けるところまで行くという生活。
自分のことを誰も知らない異国の地で、
自由に行動できる開放感にはまってしまい、
ひとり旅をするようになりました。

フリーランスになることを決めたのは、
ベトナムを訪れたとき。
街中で仕事しながら遊んでしまったり、
昼間から寝転がったりしている
ベトナムの人たちから感じたのは、
緩やかな時の流れ。
そんな街の様子を眺めていたら
“自分の生き方を変えるタイミングなのかも”
という心の声に気づいたんです。

東京という日常の中にいるときは
タスクに追われ、自分の内なる声に
耳を傾ける暇がなかったのかもしれません。
勇気とか覚悟とかは必要なく、
その瞬間にフリーランスになることを決意。
すごくシンプルに“誰に遠慮もいらない。
私の人生は、私だけのものなんだ”
と思うことができました」

“旅とお酒”は
自分自身を
楽しませる術

宇賀さんがひとり旅と同じぐらいに大好きと語る、お酒。
カンボジアにエストニア、フィンランドといろんな国を自由に旅するように、
ビールにシャンパン、焼酎に日本酒などなど。お酒も幅広く楽しむ宇賀さん。
“最近は週5回ぐらい、だいぶ減りました”という意外で潔い語り口もまた、魅力的。

「お酒は単純に。美味しいから好きです。
飲み会の雰囲気が好きという人もいますが、私はひとりでも楽しく飲めちゃう人(笑)。
あとは日頃から“なんで?”と疑問を持ったことに対しては、
きちんと調べて納得したいタイプなので、いつも頭の中が忙しいんですかね。
お酒を飲むと頭がフワッと軽くなる感じがして、すごく心地いいんです。
私にとっては旅もお酒も、自分自身を楽しませるためのもの。
自分を楽しめるようになると周りの雑音があまり気にならなくなって、
不安や不満を感じることも少なくて済む。どちらも大切にしたい時間です」



宇賀さんがひとり旅と同じぐらいに
大好きと語る、お酒。
カンボジアにエストニア、フィンランドと
いろんな国を自由に旅するように、
ビールにシャンパン、焼酎に日本酒などなど。
お酒も幅広く楽しむ宇賀さん。
“最近は週5回ぐらい、だいぶ減りました”
という意外で潔い語り口もまた、魅力的。

「お酒は単純に。美味しいから好きです。
飲み会の雰囲気が好きという人もいますが、
私はひとりでも楽しく飲めちゃう人(笑)。
あとは日頃から“なんで?”と疑問を
持ったことに対しては、きちんと調べて
納得したいタイプなので、いつも頭の中が
忙しいんですかね。
お酒を飲むと頭がフワッと軽くなる
感じがして、すごく心地いいんです。
私にとっては旅もお酒も、自分自身を
楽しませるためのもの。
自分を楽しめるようになると周りの雑音が
あまり気にならなくなって、
不安や不満を感じることも少なくて済む。
どちらも大切にしたい時間です」

フリーランスになり、番組やイベントなどの衣装以外に打ち合わせや
取引先への挨拶などのお仕事服が必要になったという宇賀さん。
ANAYIのコレクションを纏った感想をお聞きしました。

「情報バラエティでは明るい色合いのカジュアルなテイストで、
ニュースを扱う番組や司会のお仕事ではきちんと感のあるジャケットやワンピースで。
仕事の内容によって変わる自分の役割を意識して
コーディネートを選ぶようにしています。
フリーランスになってからクライアントへの挨拶や打ち合わせなど、
衣装ではないお仕事服も必要に。
今回着用したネイビーのセットアップは司会にも、
かしこまった場面でも、デイリーにも。
シーンに合わせて器用に、絶妙な見え方をしてくれそうで
1着あったらとても便利そうだなと感じました」

フリーランスになり、番組やイベントなどの
衣装以外に打ち合わせや取引先への挨拶などの
お仕事服が必要になったという宇賀さん。
ANAYIのコレクションを纏った感想を
お聞きしました。

「情報バラエティでは明るい色合いの
カジュアルなテイストで、ニュースを扱う
番組や司会のお仕事ではきちんと感のある
ジャケットやワンピースで。
仕事の内容によって変わる
自分の役割を意識してコーディネートを
選ぶようにしています。
フリーランスになってからクライアントへの
挨拶や打ち合わせなど、衣装ではない
お仕事服も必要に。
今回着用したネイビーのセットアップは
司会にも、かしこまった場面でも、
デイリーにも。
シーンに合わせて器用に、絶妙な見え方を
してくれそうで1着あったらとても
便利そうだなと感じました」


不機嫌な人を
笑顔にさせるくらい
「機嫌のいい人」

自分らしさに正直だからこその、曖昧さのない
真っ直ぐな言葉が印象的な宇賀さん。
そんな宇賀さんが想う“エレガントな人”。

「私が想うエレガントな人は、機嫌のいい人。
田辺聖子さんの言葉に“人間の最上の徳は、人に対して上機嫌で接すること”
という言葉があって、すごく響いたんです。


立派であることや偉業を成し遂げることよりも、
機嫌がいいことが一番周囲も自分をも幸せにする……。
確かに、素敵だなと感じる人はだいたい機嫌がいいんですよね。
大人になるほどに背負うものが増えて大変なことも多くはなりますが、
機嫌の悪い人を笑顔にさせちゃうくらいご機嫌な人でありたい。
自分らしさに正直だからこその、
曖昧さのない真っ直ぐな言葉が
印象的な宇賀さん。
そんな宇賀さんが想う“エレガントな人”。

「私が想うエレガントな人は、機嫌のいい人。
田辺聖子さんの言葉に
“人間の最上の徳は、人に対して上機嫌で
接すること”という言葉があって、
すごく響いたんです。

立派であることや偉業を成し遂げること
よりも、機嫌がいいことが一番周囲も
自分をも幸せにする……。

確かに、素敵だなと感じる人はだいたい
機嫌がいいんですよね。
大人になるほどに背負うものが増えて
大変なことも多くはなりますが、
機嫌の悪い人を笑顔にさせちゃうくらい
ご機嫌な人でありたい。


人と人とが関わるうえでトラブルはつきもの。
でも“何か意味がある”と考えると、
思考をプラスに転換できるんです。

新しいことを知るきっかけや判断する力が養われたり、
結局は自分が成長するための材料になっているんだなって。
機嫌を悪くして、学びや成長のチャンスを
逃してしまうのはもったいない。

それに想像がついてしまう予定調和の人生より、
何が起こるかハプニングを楽しむ生き方のほうが
私らしいのかなと思っています」






人と人とが関わるうえでトラブルはつきもの。
でも“何か意味がある”と考えると、
思考をプラスに転換できるんです。
新しいことを知るきっかけや判断する力が
養われたり、結局は自分が成長するための
材料になっているんだなって。
機嫌を悪くして、学びや成長のチャンスを
逃してしまうのはもったいない。

それに想像がついてしまう予定調和の
人生より、何が起こるかハプニングを
楽しむ生き方のほうが
私らしいのかなと思っています」



Outfit Items | NATSUMI UGA


Profile

宇賀なつみ

東京都練馬区出身。
2009年立教大学社会学部を卒業し、テレビ朝日入社。
入社当日に「報道ステーション」気象キャスターとしてデビューする。
その後、同番組スポーツキャスターを務め、「グッド!モーニング」
「羽鳥慎一モーニングショー」等、情報・バラエティ番組を幅広く担当。
2019年に同局を退社しフリーランスとなる。
現在は、テレビ朝日系「池上彰のニュースそうだったのか!!」
フジテレビ系「土曜はナニする!?」、TOKYO FM 「SUNDAYʼ S POST」等、
テレビラジオを中心に幅広く活動。
初エッセイ【じゆうがたび】(幻冬舎)も、好評発売中。



Instagram : @natsumi_uga


東京都練馬区出身。
2009年立教大学社会学部を卒業し、
テレビ朝日入社。入社当日に
「報道ステーション」気象キャスター
としてデビューする。
その後、同番組スポーツキャスターを務め、
「グッド!モーニング」
「羽鳥慎一モーニングショー」等、
情報・バラエティ番組を幅広く担当。
2019年に同局を退社しフリーランスとなる。
現在は、テレビ朝日系
「池上彰のニュースそうだったのか!!」
フジテレビ系「土曜はナニする!?」
TOKYO FM 「SUNDAYʼ S POST」等、
テレビラジオを中心に幅広く活動。
初エッセイ【じゆうがたび】(幻冬舎)も、
好評発売中。

Instagram : @natsumi_uga


Photo / Jundai Watanabe
HairMake / Yuki Murohashi
Interview & Text / Hiromi Sakurai
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